旅のマナー

世界にはいろいろな人種、宗教、文化の違いがあります。日本で常識な事でも国によっては非常識な事って結構あるんです。そんな旅のマナーの中で、特に気を付ける事、ありがちな間違いなどを紹介します。

基本

民族・宗教・文化

移動

チップ

宿泊

食事

外出

 

旅に必要な基本的な情報を紹介。

 

世界各国のビザ情報を紹介。ビザの要不要、取得条件などを紹介。

 

世界各国の治安情報を紹介。出来るだけ現実的な情報を国ごとに具体的に提供。

 

日本の常識、世界の非常識な事って結構あるんです。そんな旅のマナーの中で、特に気を付ける事、ありがちな間違いなどを紹介。




  タ ビ の マ ナ ー
 

 
基 本

 

日本人観光客は海外へ行くとどうしてもはしゃいでしまう傾向があるようです。日本ではおとなしい人でも、海外に行くと周りの迷惑を顧みずに騒いだり、マナー違反に気付かないなんて事が多いです。基本的には日本に住んでいるのと同等なマナーを気をつければ問題ないはずです。

ただ、世界の地域や民族、場所によって日本には無いマナーが数多く存在します。郷に入れば郷に従えです。ここですべてを紹介するのは難しいです。基本的な事を中心に紹介します。よって細かい世界各地のマナーに関してはガイドブックなどを見てマナー違反をなくしましょう。

 

 
民 族 ・ 文 化 ・ 宗 教 の 違 い

 

世界には民族、文化の違いで様々なマナーがあります。たとえ宗教が違ってもその場に居ればマナーを守る必要があります。例えばインドでは左手で食事をするのは大変失礼な事です。また、イスラム諸国ではアルコールを飲む事はマナーとして禁止です。こういった各民族、文化、宗教に伴うマナーは守らないと大変失礼な事だけでなく、相手への侮辱になるので絶対に守るようにしましょう。下記に主なものだけ紹介します。いくつか書きますが、必ずガイドブックなどで確認しましょう。

服装
宗教の盛んな国では、様々なマナーがあります。特に服装に関しては肌の露出を避け無ければならない国が多いです。例えば男性は短パンやノースリーブは避ける。女性はズボンもダメで長いスカート、ノースリーブはダメなんて事が多いです。さらに、その地域に合わない服装、目立つ服装は避けましょう。変なだけでなく、目立つ為犯罪のターゲットとなりやすいです。

食事
イスラム諸国では11月の満月の日から1ヶ月間ラマダンと言われる断食月があります。日の出ている時間帯に一切食事をする事が出来ません。旅行者と言えどルールに従う必要があります。ホテルの中で事前に買っておいた食事を取るなどしましょう。また宗教によって豚や牛を食べる事が出来なかったりするのでご注意を。

外出
欧米以外の地域では、様々な公共機関やパブリックスペースで、並んで待つと言う習慣が無い場合があります。チケットや入場の順番などは早いもの勝ちだったり、平気で割り込みをしてきます。その場に合わせて対処しましょう。

その他
イスラム諸国などではトラブルが発生した際、きちんと意思表示をするようにしましょう。こちらが被害者の場合でも、こちらも悪いところがあるなどと言ったら、加害者にされてしまいます。まず相手は非を認めないのできちんとした対応を取る必要があります。事故の場合は警官などの立会いが必要ですよ。

   
移 動
 

移動の際にも注意が必要です。乗り物別に紹介します。

飛行機
海外に行くとき必ず乗る飛行機ですが、最もマナーが求められる乗り物です。まず座るスペースは限られています、周りの人に迷惑を掛けない行動が望まれます。食事の際にアルコールを何度も頼み、騒いだり、泥酔する人が居ますが非常識にも程があります。そして、スチュワーデスさんは安全面を含め、乗客に様々なサポートをしてくれますが、ウエイトレスではないです。非常識なお願いや絡む人が居ますが絶対にやめましょう。また、シートベルトランプが付いている時はシートベルトをするのは当然ですが、それ以外のときも邪魔でない限りしておきましょう。不意の乱気流で投げ出されて怪我をした話は珍しくないですよ。そしてに空港に到着した際はアナウンスがあるまで席を立たないようにしましょう。荷物を降ろしたり、出口へ移動するのはかなりのマナー違反です。最後に、時々ニュースで見かけますが、飛行機の機長は幅広い権限を持たされています。泥酔して騒いだり、ギャグでとんでもない事を言ったり、周りに迷惑を掛ける行為をした場合は、機長の判断で最寄の空港へ緊急着陸なんてこともあります。この場合後で何千万円の賠償金を請求されますよ。

バス・鉄道
海外で短距離移動には欠かせない乗り物で、利用する方も多いと思います。まず気をつけてほしいのが、ほとんどの場合、特に到着時間が遅れる事が多いです。旅程にはゆとりを持っておくことが必要です。車内で注意してほしいのが南国の場合、クーラーの効きすぎで寒かったりします。防寒対策としてタオルやジャケットなどを用意しておきましょう。バスに関してですが、長距離の路線になると、2・3時間ごとに小休憩や食事休憩があります。しかし、日本と違って、発車の際、乗客を数えたりせず出発します。乗り遅れても責任は乗り遅れた本人ですので、出発時間には気を付けましょう。また、補足ですが、スリや置き引きなどが多いです。貴重品の管理はしっかりしましょう。

市内の移動
市内をバスで移動する場合、日本と違って、時刻表やルートの案内がないなんて場合も多いです。不安であれば行き先や降りる場所は車掌に確認しましょう。タクシーやその他の交通機関を利用する場合、メーターなどが無く、料金は交渉なんてことが多いです。言い値で払ってぼられたなんて話は多いです。現地で相場を確認しましょう。

 

 
チ ッ プ

 
海外ではチップが必要、と言う先入観があったり、どこでいくらぐらいチップが必要かって不安だったり、チップに関する心配は付きません。実際には地域によって、お店のグレードによって、まったく違います。

まずチップとは、ホテルやお店で、従業員のサービスに対して支払う心づけのことです。欧米の国では習慣として定着しており、従業員はこのチップをを大きな収入元としています。よって私達日本人旅行者でも払うべき時には払う必要があります。ただしサービスに不満がある場合は別ですが。

日本ではチップの習慣がありませんが、料金にサービス料として加算され、取られています。逆に言うと海外では料金にサービス料が含まれていない為、不足分を払う必要があるのです。

さらに大衆食堂、ファーストフード店、安宿ではチップの習慣はありません。また、どこに言っても無用なサービスを勝手にして、チップを請求する輩が居ますが、必要でなければきっぱり断る、無視するようにしましょう。

レストラン
欧米のレストランでは、ほとんどの場合、自分の席で従業員を呼び、チェック(勘定)をします。最近では欧米でも料金にサービス料が加算されているケースが増えてきました。勘定した際にサービス料が含まれているかどうか領収書を確認しましょう。もし含まれていななければ、勘定に対して1,2割のチップを加算して払いましょう。そして端数はすべてチップとして払いましょう。もちろん多すぎる場合はお釣りを請求できますが、チップ分も考えて、おつりが多い場合はもう一度チップ分を払いましょう。もちろんサービスに不満があれば払う必要は無いですが。カードで支払いをする場合はほとんどがすでにサービス料が込みのケースです。不安であればお店の人に確認しましょう。

ホテル
ホテルで受けられるサービスに対してもそれぞれチップを払う必要があります。例えば、部屋へ案内し、荷物などを持ってくれるベルボーイ。ルームサービスや食事を運んでくれるホテルの従業員、タクシーを呼んだりドアを開けてくれるドアマンなど。
ルームサービスに関しては部屋を空ける際、ベットの枕元などにチップを置きましょう。それ以外に関してはサービスを受けた段階で支払いましょう。ちなみにチップの相場ですが、約100円から200円の範囲の現地通貨が目安です。なお支払う際にはありがとうと一言言って渡すようにしましょう。最近ではベットメーキングなどはチップを払う必要が無く、ホテルの勘定にサービス料として含まれているケースがほとんどの様です。

その他
欧米ではタクシーなどにもチップが必要です。料金とは別に、大きな荷物を載せた際、2人以上で利用した際などはチップを払いましょう。相場の目安はその国のコーヒー一杯分などといわれますが、やはり100円程度でよいかと思われます。

最後に
日本人は支払うべきところでチップを払わなかったり、払う必要の無いところで払ったり、またチップの額もちょっと多すぎたりと言う事が多いようです。ツアーなら添乗員に、それ以外ならその国のガイドブックをチェックするなどして確認しましょう。

最近の傾向として、欧米、そして日本人の多く訪れる地域では料金にサービス料が含まれているケースがほとんどです。二重払いには注意しましょう。
   
宿 泊
 

日本でツアーに参加してホテルに泊まる方、旅行会社で手配する方以外は、基本的には現地でホテルを手配する事になるのですが、日本以外の国では、祭りやイベントがない限り、よほどの人気スポットでもない限り、ホテルを現地で手配するのは一般的なことです。観光地であれば空港、駅、インフォメーションなどでホテルの手配のサービスがありますし、中級以下のホテルであれば、実際に行って中を見て判断するのも一般的です。但し、ホテルでのマナーはホテルのグレードによって異なります。

まず部屋に関してですが、日本人は部屋を綺麗に使うのでおおむね好評です。ただし、タオルや灰皿を持ち帰る人が多いそうです。もちろんダメです。特にツアーで参加している方、旅行会社にクレームが入り、場合によってはその旅行会社が出入り禁止なんてこともありますのでやめましょう。あと、部屋で大騒ぎなんていうのもやめましょう。ホテルから追い出されるケースもありますよ。

ロビーやレストランでは、まずホテルの部屋以外は公共スペースなのだと言う事を良く頭に入れて下さい。日本では旅館などでドンちゃん騒ぎなんてことありますが、絶対やめましょう。まず大声で話すのはやめましょう。高級ホテルは雰囲気を大事にします。そしてタバコを吸うスペースはほとんどありません。部屋か、もしあれば喫煙スペースで吸いましょう。外で歩きタバコなんてもってのほかですよ。また、イスに座って靴を脱ぐ方がたまに居ますが、大変失礼な行為です。海外ではパンツ一丁とほぼ同じですよ。また、お子さん連れの方、子供のマナーは親の責任です。日本と違って肝要ではないです。走り回ったり、大声を出したりは許されません。気をつけましょう。公共のスペースでは日本と同様、羽を伸ばさず謙虚で居ましょう。

あと、逆に日本人にありがちなのが、何か部屋やサービス、料金に対するクレームをあまり言わない事です。実際の料金と異なる部屋や明らかにおかしい点、サービスに関するクレームはきちんとしましょう。日本人は文句を言わないので、他の観光客より後回しにされがちです。

   
食 事
 

欧米では食事のマナーも決まっています。日本人だからと言ってマナーは守らなければなりません。チップに関してゃチップの欄に書いてありますので要チェック。

まず、服装から気を付けましょう。高級レストランでは店の雰囲気にあった服装で行きましょう。欧米では原則としてレストランは禁煙です。またナイフやフォークも必ず外側から使いましょう。テーブルマナーを確認しましょう。そして食べる際は音を立てて食べるのは厳禁です。もちろん大声を出してしゃべるのも厳禁です。ひじを立てて食べるのもやめましょう。

そして高級レストランは幼児、低年齢の子供の同伴は原則不可です。気をつけましょう。

   
外 出
 

出かける際、出かけた先でもマナーが必要です。特にお店やレストラン、コンサートホールなどはそのグレードによって服装を気をつける必要があります。

高級な場所に行く際には、GパンやTシャツは絶対避けるべきです。お店によってはネクタイが必要な場合もあります。アメリカやヨーロッパに行く方は、ちょっとおしゃれな服も合わせて持っていくことがオススメです。

そしてコンサート、オペラ、ミュージカルなどでは途中から席に着いたり、席を立ったり、私語は厳禁です。最低限のマナーなので注意してください。

ショッピングに関しては様々なマナーがあります。まず、お店のグレードにあった服装で行きましょう。そして、日本と違って、商品を触ったり、勝手に試着するのは厳禁です。試着する際は必ず店員さんに声を掛けましょう。もちろん大勢で騒いだり、お店の雰囲気を壊すような事は絶対しないように。日本人はお断りなんてことにならないようにしましょう。そしてありがちなのが値切る行為です。高級なお店では値切る事はまず出来ません。大変失礼な行為なので絶対にやめましょう。

また、これはどこでも言える事ですが、観光地やデパートでは、タバコはもちろんの事、歩きながらガムや飴を食べるのも控えたほうが良いです。明らかなマナー違反です。あと、写真撮影に関しても日本ほど寛容ではないです。他の人の邪魔にならないように撮影しましょう。